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【共働き夫婦の住宅ローン】いくらまで借りられる?世帯年収別のおすすめ借入額と返済の注意点を徹底解説

共働き世帯にとって、住宅ローンは人生最大の決断の一つです。夫婦の収入を合算することで借り入れできる額は増えますが、「借りられる額」と「無理なく返済できる額」は全く違います。この記事では、共働き夫婦が住宅ローンを組む上で知っておくべき世帯年収別の借入額の目安、返済計画の立て方、そして借り入れ方法ごとのメリット・デメリットまで、専門家が解説する知識を網羅的に提供します。金利上昇で返済に悩む方が、返済額を大幅に減らせる具体的な交渉術も見つかるでしょう。

目次

1.共働き夫婦が知るべき住宅ローンの借入額の目安

住宅ローンの借入額を考える際、多くの人が「年収の何倍まで借りられるか」を気にしますが、それ以上に重要なのが「無理なく返済できるか」です。金融機関が設定する借入限度額は、あくまで審査上の上限であり、将来のライフイベントや支出増を考慮すると、その全額を借り入れることはリスクが高いといえます。

1-1. 借入限度額と適正額の違い

借入限度額とは、金融機関の審査に通る最大の借入可能額です。これは主に「返済負担率」という指標を用いて算出されます。多くの金融機関では、この返済負担率を30%〜40%程度に設定しています。

適正額とは、将来にわたり無理なく返済を続けられる現実的な借入額です。一般的に、手取り収入に対する返済負担率を20%〜25%以下に抑えることが推奨されています。この割合であれば、生活費や子どもの教育費、老後資金の貯蓄に十分な余裕を持たせることができます。

1-2. 世帯年収別のおすすめ借入額と月々の返済額の目安

以下の表は、手取り収入の20〜25%を返済に充てる場合の、世帯年収別の理想的な借入額と毎月の返済額の目安です。(※金利1.5%、35年返済で計算)

世帯年収年間返済額(手取り20〜25%)月々の返済額借入額の目安
500万円100〜125万円8.3〜10.4万円3,000万〜3,700万円
600万円120〜150万円10〜12.5万円3,600万〜4,500万円
700万円140〜175万円11.6〜14.5万円4,200万〜5,200万円
800万円160〜200万円13.3〜16.6万円4,800万〜6,000万円
900万円180〜225万円15〜18.7万円5,400万〜6,700万円
1,000万円200〜250万円16.6〜20.8万円6,000万〜7,500万円

※この表はあくまで一般的な目安です。共働きのケースでは、収入の変動リスクも考慮して、より保守的に設定することをおすすめします。

2.共働き夫婦の住宅ローンは3つの組み方がある

共働き夫婦が住宅ローンを組む方法には、主に「単独名義ローン」「ペアローン」「収入合算」の3種類があります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解し、将来のライフプランに合わせて選択することが重要です。

夫婦どちらか一方の名義でローンを組む方法です。

2-1. 単独名義ローン

  • メリット:
    • 手続きがシンプルで、手間がかかりません。
    • 片方の収入だけで審査するため、将来的に片方が退職しても返済計画を立てやすいです。
    • 主債務者のみが団体信用生命保険(団信)に加入するため、保険料負担は1人分です。
  • デメリット:
    • 夫婦合算の収入を考慮しないため、借入可能額が少なくなりがちです。
    • 団信の保障は主債務者のみのため、非債務者の死亡や高度障害時には保障がありません。

2-2. 収入合算ローン

夫婦のどちらか一方を主債務者とし、もう一方を連帯保証人または連帯債務者として収入を合算する方法です。

  • メリット:
    • 夫婦の収入を合算するため、借入可能額を増やせます。
    • 契約が1本で済むため、諸費用(印紙代など)が1人分で済みます。
  • デメリット:
    • 団信は主債務者のみが加入するのが一般的です。夫婦で団信に加入できる「デュエット(夫婦連生団信)」もありますが、金利の上乗せが発生します。
    • 将来的に合算した方が退職した場合でも、返済義務は残り、家計の負担が大きくなる可能性があります。

2-3. ペアローン

夫婦それぞれが別々に住宅ローンを組む方法です。物件は共有名義となります。

  • メリット:
    • それぞれが団信に加入するため、どちらかに万が一のことがあっても、残された方が残債の返済義務を負いません。
    • それぞれが住宅ローン控除を利用できるため、節税効果が高くなります。
  • デメリット:
    • ローン契約が2本になるため、手続きが煩雑になり、諸費用も2倍かかります。
    • 夫婦同時に返済義務を負うため、片方が退職した場合に家計の負担が急増するリスクがあります。

3.住宅ローンを組む前に考えるべき8つの重要ポイント

共働き夫婦が住宅ローンを組む際、借入額や返済方法だけでなく、将来のライフプランや家計全体を見据えた検討が不可欠です。以下に挙げるポイントを事前にチェックし、計画に反映させましょう。

3-1. ライフイベントによる収入の変動を予測する

共働き夫婦の場合、出産や育児休業、時短勤務、転職などにより、一時的または長期的に収入が減少する可能性があります。特に女性は、育児休業中の給付金(休業開始時賃金日額の約67%)や、職場復帰後の給与減を考慮する必要があります。

  • 対策:
    • 育児休業中の返済額を、給付金だけで賄えるように設定する。
    • 1人分の収入だけでも返済できるシミュレーションをしておく。
    • 収入が減る期間は、貯蓄から補填できるだけの十分な貯蓄を確保しておく。

3-2. ボーナス払いのリスクを理解する

ボーナス払いを併用すると、毎月の返済額を安くすることができますが、ボーナスは業績によって変動するため、不安定な収入源です。ボーナス払いに頼りすぎると、会社の業績悪化などでボーナスがカットされた場合に、返済が困難になるリスクが高まります。

  • 対策:
    • ボーナス払いなしでも返済できる借入額に抑える。
    • ボーナス払い分は、あくまで繰り上げ返済のための原資と考える。

3-3. 住宅ローン以外の支出を正確に把握する

住宅ローン以外にも、家を所有する上で必要な費用は多岐にわたります。これらを忘れてしまうと、返済が始まってから家計が圧迫される可能性があります。

  • 主な費用:
    • 固定資産税、都市計画税
    • 火災保険、地震保険
    • 修繕費、メンテナンス費用
    • 管理費・修繕積立金(マンションの場合)

3-4. 借り入れ以外の諸費用を考慮する

住宅購入には、物件価格以外にもさまざまな諸費用がかかります。これらは自己資金(現金)で用意する必要があり、ローンに含めると金利が高くなる場合があります。

  • 主な諸費用:
    • 手付金(物件価格の5〜10%)
    • 仲介手数料
    • 登記費用
    • 住宅ローン契約費用
    • 引っ越し費用、家具購入費用

これらの費用は、一般的に物件価格の3〜10%程度とされています。

3-5. 住宅ローン控除の活用と借り換えのタイミング

住宅ローン控除は、年末のローン残高の0.7%を所得税などから最大13年間控除できる制度です。共働き夫婦は、ペアローンを利用することで夫婦それぞれが控除を受けられ、大きな節税効果が期待できます。

また、住宅ローンは借り換えによって返済額を減らせる可能性があります。

  • 借り換えに適したタイミング:
    • 現在の金利と借り換え後の金利差が1%以上ある
    • 残りの返済期間が10年以上ある
    • ローン残高が1,000万円以上ある

3-6. 資産形成とリスク管理を並行して行う

住宅ローンの返済計画は、家計全体のバランスの中で考える必要があります。無理のない返済額を確保しつつ、貯蓄やiDeCo、つみたてNISAといった投資による資産形成、万が一に備えたリスク管理を統合的に考えることが大切です。

3-7. 夫婦のキャリアプランを話し合う

どちらかが転職や独立を検討している、あるいは退職して育児に専念したい、といったキャリアプランがある場合は、それをローン計画に反映させる必要があります。将来の収入が不確実な場合は、より保守的な借入額を設定することが賢明です。

3-8. 信用情報と審査への影響を理解する

住宅ローンの審査では、夫婦それぞれのクレジットスコアや信用履歴が評価されます。特にペアローンを組む場合、どちらか一方にクレジットカードの支払い遅延や他のローンの返済滞納があると、審査に不利になることがあります。

4.実体験から学ぶ!借り換えシミュレーションを活用した金利交渉術

ここで、私の知人が実際に経験した、借り換えシミュレーションを活用した金利交渉の話を解説します。

数年前、彼は住宅ローンを借り入れた後、金利が上昇し、当初0.75%だった金利が1%まで上がってしまいました。毎月の返済額が増え、家計が圧迫される事態に陥り、「このままではまずい」と感じたそうです。

そこで彼は、複数の金融機関の借り換えシミュレーションを試しました。その結果、ある銀行で0.58%という非常に低い金利の仮審査見積もりを取得することに成功しました。

この見積もりを武器に、彼は現在借り入れしている銀行に相談に行きました。

知人:「他行で金利0.58%の借り換えシミュレーションが出たのですが、御行では金利を見直すことはできませんか?」

担当者は当初、難しい顔をしていたそうですが、交渉の余地を探してくれた結果、驚くべき提案が返ってきました。

担当者:「わかりました。社内で交渉します。現在の金利から0.23%下げて、0.77%にさせていただくことは可能です。」

当初の金利1%から0.23%下がり、結果的に金利は0.77%に落ち着きました。当初0.75%で借りていたため、わずか0.02%の金利上昇に留まり、返済額の増加を最小限に抑えられたのです。

この実体験からわかるのは、「借り換え」は単に他行への乗り換え手段ではなく、現在借りている銀行との「金利交渉カード」として非常に有効だということです。他行で取得した具体的な見積もりは、説得力のある強力な材料となります。

5.専門家への相談を検討する

住宅ローンは、人生で最も大きな買い物の一つであり、個々の家計状況やライフプランに合わせた最適な借り入れ方法、金利タイプ、返済計画は、専門家でなければ判断が難しい場合があります。

自分たちに最適な住宅ローンを診断し、専門家のアドバイスを受けたい方は、以下のサイトを参考にしてみてください。

信頼できる情報源

  • 住宅ローンに関する総合情報サイト:住宅ローンの選び方や借り換え、金利情報など、信頼性の高い情報を提供しています。SUUMO 住宅ローン情報
  • 銀行の公式情報:銀行が提供する住宅ローン関連のコラムは、審査や返済に関する信頼性の高い情報源です。みずほ銀行 住宅ローンコラム

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まとめ

共働き夫婦の住宅ローンは、収入合算やペアローンによって借入可能額を増やせることが大きな魅力です。しかし、将来の家計変動を考慮し、「無理なく返せる額」を基準に計画を立てることが最も重要です。この記事で紹介した返済負担率やローンの種類、ライフステージに合わせた計画のポイント、そして金利上昇に対応するための交渉術を参考に、安心できるマイホーム計画を進めてください。

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